“オーガニックな楽器製作”に拘った事がそのポテンシャルを高めている。外観を見れば一目瞭然!それらはバイオリン製作の工法を全面的に取り入れて、弦楽器の原点に立ち返った事にある。従来のエレクトリックアップライトベースは極限まで小さくして、コンパクト=操作性、移動が便利といった物が多かったが、それらを真逆から挑戦した、何故ならば、”箱鳴り”を最重視し、さらにステージ上のフォルムにも拘った。
バイオリンの社会は本来手工芸品の為に寸法もバラバラであったり、塗装はポリフィニッシュの様なバフ仕上げは無い。ニスやラッカー系の塗料を薄く塗ったままで、極限まで箱鳴りにこだわる。スタート時はバイオリンのマエストロとの意見が合わずに困惑もした。それらは古来の工作手法がゆえに、『鑿と鉋とニカワ』で楽器を作っている社会と、金属部品の使用、電気回路の使用とまったく異なる物であったからだ。その両方が兼ね備える事に成功した事が大きな事件であり改革でもあった。その頂点に立つのがGAMBA/R Realist pickup付きのモデルである。
このピックアップは“箱鳴り”を重視したコンセプトにマッチした優れものであり、既に多くのミュージックシーンでコントラベースに取り付けて使用されているが、マグネティックピックアップとのブレンドにより音域の拡大、さらには倍音の操作が容易になりミュージシャンにとっては、無限の可能性を提供できるようになった。糸巻、弦、ピックアップ、サーキット、専用バックに至るまで、オリジナルのノウハウが息づいています。